あおぞら🍀ブログ

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宗谷岬→オホーツクライン→網走へ

早朝に稚内を出発。かつてないほどの追い風で40キロ近くのスピードを維持しつつ、稚内から宗谷岬へ向かう。
途中で通り雨があったので例によってバス停の無人待合所に退避。
自転車から降りて分かったが、本当にものすごい風だ。追い風でよかった。
いよいよ宗谷岬が見えてきた。


日本最北端の地、宗谷岬に着いた!!
北海道旅行で特に行きたいところは、ここと知床だったので、感慨ひとしお。

観光客がひっきりなしに訪れたので、合間を縫って自転車と一緒にモニュメントの前で撮ってもらう。
そのあとはもう行列みたいになってたので、この写真のように離れて撮らざるを得なかった。


反対側から来たチャリダーに話しかけられた。向かい風がすごくて平均時速10キロだったらしい。お気の毒に…。
チャリはグレートジャーニーで、自炊道具などがある分重装備だった。そういう旅もよいだろう。

旧日本軍がロシアの動向を見張る展望台。

ただでさえ風が強い中、高台に位置し、さらに建物自体3階建てくらいの高さなので、てっぺんに立つとちょっと怖いくらい。

しかし、下に居るときは見えなかった樺太がここでは見えた。
写真では判別不可能なくらいに薄いけど。

最北端到達証明書。宗谷岬の売店で100円。
この商売上手め。まんまと買ってしまったよ。



宗谷岬を出発すると、地味な登りが続く。
そんなにきつくはない。
しばらくして下り。依然として追い風。
バイク並みの速さで突き進む。
ただ、こういうときは走りに夢中で景色を見ることがおろそかになってしまう。

猿払村直前の下り坂。


ドラクエとかFFに出てきそうな草原。
広い草原で、木も生えてない。


牛がいたので、「ボ~♪」というホーミーをやってみる。
牛などの動物が興味を示す発声法だそうだ。

全然上手く発声できないが、とりあえず牛たちは興味を持ってくれた。
単純に「うるさいからあっち行け」という意思表示かもしれない。

なんだか空を切り裂いたようなかっこよさに惹かれ思わず一枚。

デジカメはこういう適当写真がいくらでも撮れるから嬉しい。
失敗したものはすぐに消せるし。

今日は、浜頓別の「トシカの宿」という民宿に泊まる。最近民宿続きだ、金が続かない。
ここは一泊二食付で4800円というリーズナブルな民宿。
「とほ宿」と呼ばれる類の民宿で、北海道にはいくつもある。


この後もいくつかのとほ宿に泊まることになるが、ペンション風のおしゃれな建物で設備、衛生面ではピカイチだった。内風呂もある。
男女別相部屋なので女性も安心(どこもそうだが)。多少上乗せすれば個室に泊まることもできるし、グループは大体同じ部屋にしてくれる。
この日の夕食は、ジンギスカンの食べ放題に旬の刺身(ホタテや蟹)、ご飯もお代わり自由。食後のデザートまでつく。
連泊する人は、他のメニューを味わえるように多岐にわたる料理がメニュー表にかかれている。

オーナーさんやヘルパーの方も楽しい人だったので、おススメ。

 

神威岬は、浜頓別と枝幸(えさし)の間くらいにある岬。
トシカの宿のオーナーに教えてもらって寄ってみることにした。
というより知床方面に行くには通らざるを得ない。
一応右のほうにトンネルもあるのだが、ちょっと回り道するくらいなのでたいしたロスにはならない。

途中の田んぼのスプリンクラーで虹ができていた。


神威岬を望む。





ここは海が綺麗だった。下手したら、礼文島の澄海岬よりも視界がひらけている分、もっと素晴らしいかもしれない。
この日は雲ひとつない晴天だったので、海の色もひときわ綺麗に見えた。

マリーンアイランド岡島にて、ホタテカレー750円。あと蟹汁(300円くらい?)も頼む。
ホタテは揚げたものと煮込んだものが入っていて、どちらも美味い。


昨日トシカの宿で出会ったバイカー(後ろに中学生を乗せていた)にここで再会。
同じくらいの時間に浜頓別のトシカの宿を出発したが、あちらはのんびり観光していたのでやっとここで追いついた。

追いつかれたことにバイカーはびっくりしていた。むしろへこんでいた。
もちろん、あちらはのんびり走って、かつ蟹汁と格闘して時間がかかったからなのだが。
ただ、自転車の力を知らしめることができて、ちょっと嬉しかった。
ここでは別のバイカーからも話しかけられた。「すごいですねー!」というお決まりの文句。
たしかにママチャリで走っているならすごいけど、スポーツ自転車だったらそんなきつくもないんだけどな。
こればっかりは実際に自転車に乗ってみないと分からないのかも。

日の出岬で今夜はキャンプ。岬の食堂でエビフライ定食を頼む。

これがまたでかい!!しかも5本も!
今日はあまり走っていなかったので食欲はあまりなかったが、一気にたいらげてしまった。

すぐ近くにホテル日の出岬の立ち寄り温泉もあるので、500円というキャンプ料金を考えてもここはよいキャンプ場といえるだろう。

このホテルでウィンドブレーカーを落としてしまったが、それに気づく前にトラックのおっちゃんが気づいて届けてくれた。おっちゃんありがとう。

 

日の出岬でキャンプをし、明け方、日の出を見るために起きる。
昨日は雲がなかったが、日の出の頃には雲が出てきてちょっと残念。

他に2人キャンパーがいた(バイカーと車の人)が、日の出が見られなくて残念とのことだった。
せっかく4時過ぎに起きたのに。

牧場がいくつもあり、そのひとつに馬の集団がいて車道近くでまったりしていた。

近づいてみると、馬って結構でかい。
子馬が興味津々でこちらを見ている。
牛に通用したホーミーを駆使するが、移動されてしまった。

道の駅おこっぺに、客車を改造した簡易宿泊所がある。
こういうのはそのあとにもいくつかあった。上湧別のキャンプ場や計呂地交通公園など。

この日も車旅行の関西人が独り泊まっていた。
でも夜は列車特有の軋み音がしてかなり怖かったらしい…。

道の駅オホーツク紋別には、でっかい蟹の爪があった。
たしかにでかい!!無駄にでかい!!


流氷資料館のパンフを見ると、年々流氷が減ってきているらしい。
グラフで見るとたしかに恐ろしいほど減っている。地球温暖化というやつだ。
地元の観光業界にも悪影響だろう。

ちょっとはなれたところに流氷観測船ガリンコ号が停泊していた。
水陸両用で氷を砕く人気者だそうだ。
夏に乗ってもあんまり意味ないよね。

愛夢巣という名前のレストラン。

ひげだらけの仙人みたいなオーナーが一人でやっている。
補給に失敗してハンガーノック気味だったので救われた。
隣にはライダーハウスも併設。
もともとは東京に住んでいたが、ここに土地を買って、全部自分でこの店を作ったそうだ。2年がかりだったらしい。
ある意味あこがれる生き方である。

内部は決して綺麗とはいえないが、漫画が大量にあり暇にはならなそうだ。
つけ麺を食べた。


上湧別鉄道資料館に到着。隣接してチューリップ温泉がある。

相次ぐ廃線によって、汽車がこのような形で展示されているところは北海道に多い。

廃線をサイクリングロードにしてくれ、まじで。
と思ってたけど、いろいろなサイトを見ると、鉄道ファンはむしろ反対のようだ。
たしかに、サイクリングロードにすることで廃線跡の雰囲気はなくなってしまう。
なにか良い手はないものか。

今日は五鹿山公園キャンプ場に泊まる。

テントを早めに撤収して網走に向かう。
トシカの宿で同泊したバイカーによると、網走に向かうサイクリングロードがあるらしい。
サイクリングロードは、一般に無駄なアップダウンが少ないし、車ももちろん通らないので安全。大自然の中を走るので気持ちもいい。
というわけで、ロングツーリングのコースにも積極的に取り入れることにしている。

計呂地交通公園、客車を利用した簡易宿泊所の内部。
ちゃんと布団もある。ただ、有料のようだ。300円だったか。


サロマ湖。海みたいに広い。

遠くに陸地が見える。あれが外海との境になる。オホーツク海の海流によってできた北海道最大の湖。

カーリングで有名な常呂町。
正直何もなかった。高校のフェンスに、選手の名前が書いてあっただけ。
カーリングを前面に押し出して、もっと観光に力を入れたらいいのでは?

常呂から網走までサイクリングロードが続くらしい。
しかし、この時点ではそれに気づかなかった。

途中でサイクリングロードに気づいて、入ってみる。

隣を走る国道は地味なアップダウンを繰り返しているが、この自転車道はほとんど平坦。途中でロード乗り数人と会ったが、身軽だったので地元の人だろう。
あと散策してる外人さんにもあった。外人さんは挨拶が自然だからいいね。

サイクリングロード脇の廃駅を見つける。

苫小牧からバイクで来た,スキンヘッドの強面の兄ちゃんに写真を撮ってもらい、ちょっと世間話。
列車を改造した簡易宿泊所(北海道に点在している)を利用しつつ、毎年この時期に北海道を一周しているらしい。うらやましい。
聞けば昨日は五鹿山公園の列車型簡易宿泊所に泊まってたそうだ。自分は同公園のキャンプ場だったのでニアミスだ。
案内がなかったので、泊まれるとは思ってなかった。無料だったのに…。
今年はこういうとこの利用者が少ないとのこと。特に子どもが全然いないそうだ。

網走監獄。今もある網走刑務所から、ちょっと離れた山の中腹にある博物館。
結構高い入場料だが網走といえばここなので行ってみることに。
ここは駐車場に入る正門。


網走監獄内の赤レンガ門。
ここは観光写真スポットらしい。

ここで写真を撮ってもらい、帰る頃に写真が出来上がっているのでそれを買って帰るという寸法だ。
もちろん手持ちのカメラで撮ってもらうこともできる。
中国かどこかの観光客集団が急ぎ足で見学していた。

鏡橋。駐車場と監獄を結ぶ鏡橋と呼ばれる橋。


監獄内には微妙にリアルな囚人のマネキンがいくつもある。
じめっとした空気が監獄の様子をよりリアルなものとしていた。

資料が非常に充実していて、監獄の歴史だけでなく、北海道の歴史を学ぶことができる。
正直全部を見て理解することには、時間が足りない。
結局3時間近く滞在した。

「北緯44」という名前の民宿に泊まる。ここも「とほ宿」である。
一泊二食でなんと4300円。
明るいオーナーが家族ぐるみでやっている小規模な民宿だ。

夕食は豪華にラム肉のしゃぶしゃぶとカニイクラ丼。
ラム肉といわれるまで気づかないほど、牛肉っぽかった。しかも牛肉とちがっていくらでも入る。さすがに食べ放題ではないが、この日は他の宿泊者が少食だったため思う存分食べた。
内風呂はないが、近くに温泉があり、車で送迎してもらえる。温泉代は別。