夕張ツーリング2007
ダムに沈む町、大夕張に行ってきた。
旭川から国道237号線を南下し美瑛、富良野、芦別を超えて国道452号線へ。三段の滝を横目にひたすら走る。とんぼがヘルメットに特攻してきて、大変だった。
桂沢湖の方向へ国道は左折し、夕張国道と呼ばれる地帯へ。鹿島と呼ばれるかつて集落があったとされるところを通り抜けると、古びた鉄橋が見えてきた。
これは、シューパロ湖にかかる「三弦橋」と呼ばれる世界でも稀な形状のトラス橋だ。景観への配慮からこのような形になったとされている。
しかしこの橋もシューパロダムの完成により湖に沈む運命である。
かつてこの橋を渡ったところにも町があった。
しかし今は夕張岳への登山客と、ダム工事車両しか通らない。
だいぶ奥まで行ってみたが、時間がおしていたので引き返した。
南大夕張駅跡。トンネルを抜けると寂れた町が広がる。
そこにあったこのどでかい車両。
キ1という名の電車らしい。
ぼろぼろだったのを改修したようだ。
戦車みたいで威圧感がある。
車内にはいろいろな展示品が。
鉄にとっては垂涎か。
改修したのか、座席も比較的綺麗だった。
シューパロ湖。大夕張ダムによってできた人工の湖である。
大夕張にはかつて炭鉱関係で数万人が住んでいた。
数年前までは店やマンションの廃墟があったそうだが、2007年現在そのような廃墟すら跡形もなく消えていた。
開拓された町が再び原野に戻っていく。
いずれ新しくできるシューパロダムによりそれらはダムの底になる。残された電信柱だけが、この一帯に町があったことを示す、ただ一つの名残。
夕張ツーリングはここまで。