四万十川バイクツーリング2009GW
GWを使って、四国ツーリングを計画した。
4月29日は鹿児島から阿蘇経由で大分の佐伯港へ、そこからフェリーで高知の宿毛へ渡り一泊。
4月30日は四万十川流域をバイクで探索して江川崎の民宿泊。
5月1日は愛媛の西海岸経由で松山へ。
5月2日は松山から今治を経由してしまなみ海道で尾道まで。
5月3日は一気に国道2号線で九州の小倉まで。
5月4日は九州自動車道で鹿児島まで。
佐伯港を出発直前の我が愛車。
四万十川下流には屋形船がいくつかあるが、お勧めは写真の船母(せんば)。
帆をかけて昔ながらの渡し船のような趣のある造形。
ただし、船尾にモーターがついているが…。
50分ほどの遊覧で2500円くらい。一度は乗ってみた方がいい。
ただ、四万十川が日本最後の清流とはいえ、下流域はそれほど透明度は高くない。
乗り場にたどり着くまで道がよくわからないが、堤防の上を自動車で走ってくればよいらしい。
この日は天気に恵まれ、かつ風もなかったので、水面が鏡のように山々を映し出していた。
四万十川流域の山がどれほど紅葉に彩られるかは知らないが、秋にはもっと素晴らしい景色が見られそう。
午前一番の便は9時15分発。乗客は自分も含めて3グループだけだった。年齢層は高め。
佐田の沈下橋。
沈下橋とは、四万十川に多い、欄干のない橋。
欄干がないので増水時に橋が流されることなく水面下に潜る(沈下)。
度重なる氾濫に悩まされた人々の知恵である。ちなみに四万十川以外でも沈下橋は見られるが、20を超える沈下橋群は四万十川だけかと思われる。
写真はその中でも最も有名な佐田の沈下橋。さきほどの船母からも見ることができる。同橋のやや上流に位置する食事どころの駐車場からだと、この写真のように全景を見ることができる。
これはまた別の沈下橋。
夏には、地元の中学生が橋の上から飛び込む光景が見られる。
この日は暑かったのでそういう人が出てもおかしくなかった。
今回はバイクで回ったが、自転車でも十分散策できる。道路も狭いので少なくとも車よりは自転車で回った方が楽かもしれない。下流域ならアップダウンもそれほどない。レンタル自転車は中村駅で借りられる。
民家と沈下橋が山々と調和している。
川上に向かってバイクを走らせる。
数年前は自転車で訪れたのだが、台風が通過した3日後くらいだったので川の水は濁っており、近隣集落も壊滅的なダメージを受けていた。
今回は本当に穏やかな状態の四万十川を見ることができた。
上流に向かって左カーブをおおきく曲った先にも沈下橋が。
車が通れる橋と通れない橋がある。
バイクで通行すると欄干がないのでちょっとしたスリルがある。対向車と離合するときも端に寄るので結構怖い。
先ほどの沈下橋を渡って愛車と記念撮影。
平日とはいえGWの合間だったので川べりでピクニックをしている人がいた。
こどもの日がちかいこともあり、川の対岸を結んだロープにたくさんの鯉のぼりが泳いでいた。
青空がバックだと本当に鯉が川の中を泳いでいるように見える。
ある程度四万十川を遡ると、水の透明度が増してくる。
川べりに降りられるところがあって、そこで撮影。
写真撮影の際しばらく電車を待ってみたが、田舎の鉄道なので何十分かに一本しか通らないと思いなおし、あきらめた。
四年ほど前にも自転車で四万十川を散策したが、その時もこの沈下橋は崩壊していた。
近くに近代的な橋もあるし、修理不要ということなのだろう。