阿蘇バイクツーリング2012
約3年ぶりにバイクで阿蘇に行くことにした。
行きは鹿児島からえびのまで高速を使い、そこからは人吉でうなぎを食べて球磨川沿いに八代に出て3号線にて熊本市へ。
翌日は、熊本市から阿蘇へ。
湖と草原と阿蘇山の火口がひとつの構図の中に収まる、好きな場所。
人吉の上村うなぎ屋。
創業100年以上の老舗うなぎ料理屋。
昼過ぎに到着したが、なんとか並ばずに入店。
うなぎとご飯が別々に盛られているうなぎめし2100円を注文。
炭火特有の皮の香ばしさと、肉厚な身のふっくら感、皮と身の間にある脂のジューシーさ。
これまで食べたうなぎの中で一番美味しかった。
うなぎ会席もあるようなので、やや値段は張るが次回食べてみたい。
1時前に店を出た際は数名が入店を待っている状態だった。
熊本といえば馬刺しである。
熊本市内にいくつか店舗がある菅乃屋というところが美味しくて有名なようなので、予約の上、単身乗り込んだ。
6時30分に入店したが、4時から開店しているため、すでにそこそこの客が出来上がっていた。
カウンターの一番奥に通され、すでに注文を決めていた馬刺し盛り合わせと串盛り合わせなどを頼む。
店員さんが肉の部位の説明をしてくれたが、酒ですべて忘れた。
馬刺しは赤身が、串はハツが一番美味しかったように思う。
うなぎに馬刺しで、本日のエンゲル係数は極めて高い。
こちらは馬串盛り合わせ。焼いても美味い。油の少ない牛肉という感じだ。
バイク旅行と言っておいて食べ物ネタ3連発だったが、やっと本題である。
二日目の朝から国道57号→ミルクロードへと入り、しばらく行った先で「ラピュタの道」と呼ばれる絶景ポイントに到着。
なるほど名前のとおり空中に浮いているラピュタのようだ。
この日は、昨日の台風も去り、雲はあるものの晴天に恵まれた。ここ1ヶ月ほど土日だけ雨が降るという不運を乗り越えてこの場所に立ったこともあり感慨ひとしお。
写真では伝わりにくいが、遠くに見える涅槃像と呼ばれる外輪山、カルデラ底部の田園地帯、そしてその上に浮かぶラピュタの道は、雄大と言うにふさわしい。
涅槃像とは、阿蘇の外輪山がお釈迦様の寝姿のように見えることから名付けられた風景である。
たしかに、仰向けで寝ている人のように見える。
本来は、この道を下ると内牧まで一気にショートカットできるが、残念ながら、全面通行止めだった。
したがって、このままミルクロード(県道339)を大観峰まで行って内牧まで降りるか、戻って二重峠で赤水に抜けるしかない。
今回は前者のルートにて大観峰まで行ってから内牧に降りた。
かぶと岩展望所。
先ほどのラピュタの道から大観峰側に数キロ行ったところにある展望所。
ここも内牧の街を眼下に、涅槃像を見ることができる。
田んぼのそれぞれの区画の色が微妙に違うので、ドット絵のようになっている。
秋の空といった感じの雲である。具体的にどこがどうとは説明しにくいが。
cb400sfは、テールが跳ね上がっているので、バックビューが精悍でかっこいい。速そうである。実際はそうでもない。
阿蘇の駅から東登山道に入る。登山道とは言うものの、通常の舗装された道路である。
このスポットではだいたい写真を撮る。道のカーブや山の荒々しさが絵になるのである。
この牛を見たときは思わず笑った。
誰がなんと言おうと、この牛の名はヒデオである。だってそう書いてある。
これは肉牛だろうか。そうだとすればいずれ処分されるが、そのような牛にあえて愛着の湧きやすい人間の名をつける必要があるのか。
そんなことを考えながら、今から阿蘇名物のあか牛丼を食らうのである。
内牧にある「いまきん」という定食屋。
2時30分に入店したが、自分の後ろにまだ何人か行列があった。阿蘇ダントツの人気店である。
大盛りは通常より100円増しの1300円。
しかし、普通盛りより肉は1.5倍近くある上、温泉卵も1個増量なのでおすすめ。自分はご飯のみ普通盛りにして大盛りを注文した。
タレが濃すぎず、肉も脂身が少なく、わさびなどであっさり味になっているので、余裕で完食できる。
先ほど見たヒデオのことなど微塵も忘れて、がっついた。
このスポットでも写真を撮ることが多い。
それにしても不思議な形である。頂上がややくぼんでいる。
神様が頂上のコメを人間に分け与えたからだという伝承があるそうだ。
別の場所からもう一枚。この角度からだと、頂上がくぼんでいるのがわかるはずだ。
阿蘇の最後に立ち寄ったのが草千里ヶ浜。
広大な草原あり、湖あり、遠くに阿蘇山火口からの噴煙あり、と絶景にならないわけがない。
日が落ちるのが早くなっているが、なんとか写真をおさめるのに間に合った。午後4時ころだった。
このあと、熊本ICから延々と鹿児島まで高速を走った。途中で日が暮れ、気温がぐっと下がり、帰路はとても疲れた。