鹿児島あおぞら🍀弁護士ブログ

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南薩海岸線バイクツーリング2013

三連休の真ん中の日曜日9月23日に、日帰りバイクツーリングに。

朝7時に出発しようとしたところ、早朝からの雨があがって少し虹が出ていた。

県道217号(産業道路)から国道225号に合流して川辺峠越え。
頭を垂れた稲穂が黄金色に輝いている。


雨上がりの空は、どこまでも高く、澄んでいた。

永田で右折し,県道31号に入る。
家から1時間ほどで加世田バスステーションに到着。
ここは、1914~1984まで活躍した南薩線の終着駅・加世田駅の跡地を利用している。
構内には機関車をはじめ鉄道遺構物がいくつか保存されている。




また、加世田市は、南薩線のレール跡などを利用し、サイクリングロードの整備に力を入れている。
バスステーションの敷地内にサイクルステーションがあり、自転車のレンタルができるようだ。


今調べたら、他にもレンガ倉庫を利用した南薩鉄道記念館というものがあることを知った。今度また行ってみよう。

ちなみにここで、タクシーのおじさんに、バイクトークをぶちかまされた。
自分のバイクw650は、1960年代~70年代に一世を風靡したW1というバイクを再現して発売されたモデルである。
当時はメグロ(製造元である目黒製作所。後に川崎重工業に吸収)の愛称で親しまれていた。
そんなわけで、昔を懐かしむおじさんたちがよくトークをしかけてくるのである。これまでの2台のバイクではまったくそういうことはなかった。
それほど、このバイクがノスタルジーを感じさせるのだろう。おっさんホイホイなバイクである。

 

南さつま市役所あたりの交差点を右折し、国道226号線で笠沙方向へ。ここから枕崎~指宿~鹿児島市平川に至るまでの南九州海岸線はすべて国道226号線である。

笠沙路の石碑。


笠沙という地は古事記にも出てきた神話上重要な場所である。
すなわち、天照大神の孫(天孫)であるニニギノミコトが高千穂に降臨した後,コノハナサクヤヒメと結ばれホオリノミコト(山幸彦)が生まれた場所が笠沙だとされている。
彼らの宮殿であった「笠沙宮」跡というものが加世田市内にあり、そこには「日本発祥の地」という石碑も建っている。
たかが神話、作り話というかもしれないが、日本は、神話が天皇の系譜(日本という国の歴史)に直結する世界でもまれな国である。
つまり、前述の山幸彦の孫が初代天皇である神武天皇だとされている(なお,現在の今生天皇は125代天皇である。)。
したがって、神話の内容が事実ではないにしても、そこには日本人のルーツを解きほぐす鍵があると思う。
かつて日本に辿り着き支配した人々は、大陸や南方諸国からこの笠沙に船で辿り着き、日本の礎を築いたのかもしれない。
ちなみに、近隣の黒瀬海岸は神渡海岸とも言われているようだ。

途中にある、石垣の町、大当(おおとう)をちょっと散策してみる。


看板によると、日本の里100選のようだ。南さつま海道8景も気になる。
全部見てやろうという気にもなるが、途中でめんどくさくなることがしばしばある。


坂と石垣でできた町で、散策するには楽しそうだ。ただ、夏は坂を登るのはしんどい。


どこへ続いている階段なのか。その先は鬱蒼と茂った林の中だった。


大当の町を過ぎ、石垣でできた段々畑が見えてくる。谷山展望所からの風景。江戸時代に、住民が耕作面積を増やそうと斜面で石垣を利用して段々畑を作ったそうだ。


このあたりから海の綺麗さが際立ってくる。

 

野間半島は鹿児島県の本土最西端に位置し、くじらやイルカウォッチング、釣り、風力発電などで有名である。
もともと島だったが、海流による砂の堆積で陸地とつながった、いわゆる陸繋島である。
他に鹿児島県で有名な陸繋島は,指宿の知林ヶ島(干潮時のみ歩いて島に渡れる)がある。
ちなみに桜島は,形だけは陸繋島のように見えるが,海流ではなく大正大噴火の溶岩によって大隅半島とつながったので,陸繋島ではない。
今回はあまり時間がなく、以前行ったこともあるので、野間岬の突端までは行かなかった。




青一色。海や空の青が濃くて、バイクの青と同化している。

 

後藤鼻展望所から見る沖秋目島。海洋生物の背中にも見える自然の造形。007という映画でロケ地として使われた。


南国らしさを醸し出すヤシの木。


東シナ海を望む。


さらに南下して、坊津に到着。
坊津は薩摩半島の南西の端にある。古代、海上貿易の要所として栄えた港で、遣唐使の寄港場所でもあった。
中国の仏教僧である鑑真は、6回目でやっとこさこの地に辿り着き、日本に上陸した。鑑真記念館なる建物もある。
坊津市街のやや北にある今代鼻展望台からは300度近くの大パノラマ海景が望める。南には坊津の泊浦が、北には透明度が極めて高い丸木浜が見られる。
パノラマ展望台としては、南九州一だと思う。

泊浦



丸木浜


少し北上した位置からの丸木浜

 

坊津から枕崎へ向かう。枕崎の手前、耳取峠からの景色。はるか遠くに開聞岳が見える。

耳取峠とは恐ろしい名前だが、由来には諸説ある。
罪人の耳をとっていたとの説があるが、中国やイスラムならまだしも日本ではそのような刑罰は聞いたことがなく、採用し難い。
旅人が見惚れる景色で、みほれが訛って耳取になったという説を推したい。これはこれで無理がある気もするが。

枕崎に到着。枕崎はかつおと台風の町。冗談抜きで、町中にかつおの香りが漂っている。
枕崎駅指宿枕崎線の終着駅で、本土最南端の始発、終着駅である。「始発、終着駅」という条件付けにより本土最南端の地位を保っている。
しかし、枕崎駅無人駅。ショッピングセンターの裏手にひっそりと佇み、なんとも寂しい。
荒野にぽつんとあるならまだしも、周辺がそこそこ近代化されているのに無人駅であるところに疎外感、場違い感がある。
駅への入口はこんな感じ。チープ感は否めない。

駅舎が以前よりも立派になっている。

ここで線路は終わり。線路止めがある。


日本最南端とは真逆の、日本最北端の駅は、稚内駅。下の写真は2007年5月にst250eと撮影。

最北端と最南端の駅に行った人間はあまりいないのではないか。

ちなみに、「始発終着駅ではない」通常の駅の本土最南端は、同じく指宿枕崎線西大山駅である。
写真では日本最南端とあるが、正確には沖縄県にモノレールがあるので本土最南端ではないかと思う。だからこそ枕崎駅にも「日本」ではなく「本土」とある。
JRの駅ということであれば日本最南端で正しい。ああ細かい。

ここにはそこそこ人がいた。ボランティアの方が、無料で観光案内などをしているようだ。
平地から一気に海抜を稼ぎ、1000mもの標高がある開聞岳(別名・薩摩富士)が間近に見える。

頴娃(えい)にある、せびら自然公園から見る開聞岳

同公園から南の海岸線。


わずか1日、7時間程度のツーリングだったが、ものすごい枚数の写真を撮ってしまった。そこで、5日分に薄めてブログ投稿。
ああ楽しかった。海はしばらくお腹いっぱいなので、次回は山、紅葉の霧島ツーリングに行きたい。