鹿児島あおぞら🍀弁護士ブログ

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廃線跡バイクツーリング 山野線

引き続きマニアックな廃線跡ツーリング企画です。

 

前回の宮之城線の廃線跡バイクツーリングの記事は、はてなブログのおすすめ記事にのせて頂いたので、多くの方に見て頂きました。

はてなブログに引っ越したばかりで一日10PVとかだったのが、その日は1000PVを超え、単純に嬉しかったです。

 

二匹目のどじょうはいないと思いますが、せっかくなので、もう一つ同じようなツーリング企画をアップします。

 

今回は、鹿児島と熊本の山間を結ぶ国鉄山野線の廃線跡バイクツーリングです。

グーグルマップなどを利用してお楽しみください。

山野線は、熊本県の水俣駅と鹿児島県の栗野駅を結ぶ山あいの路線で、1988年に廃止されました。
今回も、バイクで山野線の廃線跡探訪をすることにしました。

午前6時30分に鹿児島市を出発。鹿児島市から高速を使って1時間程度で栗野ICへ。

 

その1 (栗野~稲葉崎)
栗野駅は、豊肥本線が現役なのでまだ存在します。
そこから西へ向かうと線路跡らしきあぜ道を発見。


この付近にレールで「山野線跡地」と書かれたモチーフがあるとの情報でしたが、見つけられませんでした。

あぜ道をバイクで進むと国道と交差して、その先には築堤が。
バイクで進むのは大変そうなので田んぼのスペースにバイクを止めて、徒歩に切り替えます。
朝露でブーツがびしょびしょ。


築堤の途中で、川をまたぐ鉄橋跡を発見しました!


 


反対側に回ると、もう一つ線路が通っていたと思われる路盤の基礎(写真手前)が見られます。
ネット情報によると、1922年開業の山野軽便線(山野線の前身)時代の遺構のようです。



その後しばらくして、廃線跡はハイキングロードとなります。
稲葉崎駅付近では、左右に木々が植えられ、陽光が葉を通して眩しく差し込んでいました。


その2 (湯之尾~前目~菱刈~西菱刈~薩摩大口~郡山八幡~山野)
湯之尾駅跡は物産館が隣接する公園として整備され、レールや車掌車が残されています。
写真のまっすぐ伸びる小道が廃線跡です。





ツツジの甘い香りが辺りを包みます。


ちなみに春にはこのような桜並木です。

このときは折りたたみロードバイクで散策しました。

 

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湯之尾駅を出発しましたが、その後の前目駅や菱刈駅の遺構は発見できませんでした。
後から調査したところ、かつて菱刈駅跡にあった車掌車などの遺構が湯之尾駅跡に移設されたようです。

次に、大口駅跡。
以前に宮之城線の記事で大口駅跡の鉄道記念館を紹介しましたが、そのほかに、駅跡が公園として整備されているようです。
かつての大口駅の規模からすると、大した遺構もなくやや寂しい印象です。


大口駅跡からも廃線跡は道路に転用されているので、そのまま直進。
牛尾川を渡る橋は、かつてここが線路橋だったことを示すように、SLのモチーフが。


山野駅跡。
宮之城線の駅跡と同様、線路、動輪、踏切信号機、駅標を保存して公園化しています。
もう少し各駅ごとの個性があってもいいような気がします。



その3 (西山野~薩摩布計)
路線の名前にもなっている山野駅跡を出発して道路を直進すると、1車線の幅員しかない鉄橋が現れます。
廃線跡を道路に転用していますが、鉄道用の鉄橋をそのまま道路橋に流用しているので、2車線道路がいきなりここで1車線になる。こういうの、好きです。


その後、T字路に突き当たりました。

その先の藪の奥にトンネルがあるようですが、ちょっと入れないくらいの藪です。

そこで、県道422から右折して421に入り、しばらく登ってみます。

事前情報からするとこのあたりに西山野駅跡があるようですが見つかりません。
3人の住民に道を訪ねてやっと西山野駅跡に入る道を発見しました。

写真のバイク左側の石段がそうです。

これは事前知識がないと絶対見つけられないですね。

 

もともとは、写真にある道路はなく、山野駅跡がある写真右側から西山野駅跡がある写真左側にかけて築堤があったそうです。
その後、写真奥の突き当たりに老人介護施設ができ、そこへの道路を作るため築堤を取り壊した結果、現在の状態になったとのことです。
近くのおじいさんが親切にも教えてくれました。ありがとうございます。

石段を登りきった右側に草に隠れて動輪があります。

もともと西山野駅跡も他の廃駅と同様に公園化の予定であり、モチーフとして動輪までは運んだようですが、予算の都合が計画が頓挫し、現在の中途半端な状態のままになっているそうです。

ホームが現存しています。振り向いて山野駅側方向を撮影。なかなか趣深い雰囲気。


レールが残っているとのネット情報もありましたが、平成26年5月時点では、残念ながらレールや枕木は撤去されています。
しかし、西山野駅跡からさらに進むと小石がたくさん転がっていました。

おそらくバラスト(線路に敷いてある石)と思われます。


バラストがある切通を西山野駅跡方向に振り返って撮影。

西山野駅跡の先にも数軒の民家があり、廃線前は駅近でさぞ便利だったと思います。

西山野駅を後にし、県道421にて山越えに入り薩摩布計駅跡を目指します。
道路とつかず離れずで線路もあるはずですが、写真のトンネル(入口を塞いでいる)くらいしか見つからりません。
道路に転用された区間もあるようです。


薩摩布計駅跡。民家の軒先のような広場で、入ってよいのか迷うくらいでした。
写真の遺構の他、ホームも一部残っています。


この先にトンネル入口があるそうです。

 

その4 (大川ループ~久木野)

山野線最大の見せ場は、大川地区にあるループです。


険しい山を非力な汽車で越えるために、円を描くようにして線路を配置することで距離を稼いで、平均勾配を下げる手法です。
それでも33パーミルなので、当時の鉄道の限界レベルの勾配です。

西山野駅跡と同様、ループが見つけづらかったのですが、地元の方に訪ねて、中村商店辺りから砂利道でトンネルに続くことがわかりました。


県道15号をクロスして久木野川方向から山側に向けて走る廃線跡。


砂利道を200mほど走ると工場があり、その左側を抜けるとトンネルが見えます。
近づくと冷たく土っぽい匂いの風が当たります。

ここからループの始まりです。右に360度回転していきます。


先ほどのトンネル手前の左の土手を登ると、ループの築堤が見えます。

丘のようになっている部分がループです。


一度県道まで戻り、もう少し薩摩布計側に戻ると民家を縫う細い道があります。
ここを共同墓地がある場所までバイクで登ると、ループに続く歩道を発見しました。


5月初旬で25度越えの気温の中、汗だくで登ります。
登った先は、まさしく大川ループでした。
右に右にカーブしています。


ループの下る側に戻ってみます。


竹林がありました。京都は嵐山の竹林の道のようです。
竹林の何が怖いって、竹同士がこすれてコツンコツンといろいろなところから音がするところです。


ループにレールが残っているとの情報もありましたが、平成26年5月時点でレールはありませんでした。
ただ、上の写真にあるように、枕木と思われる木片が道の脇にたくさん積まれていました。

久木野駅跡もまた公園として整備され、物産館や郵便局が駅舎のあったところに建てられていました。


この後、終点の水俣まで行くこともできたのですが、事前調査では、顕著な鉄道遺構は残っておらず、ハイキングロードになっているとのことでしたので、バイクで行ってもしょうがないと思い、下道で鹿児島市まで帰ってきました。

 

今後、大隅線や志布志線の廃線跡バイクツーリングも順次アップする予定です!