音声入力のまとめ(iPhoneとGoogleドキュメントだけ!)
iPhoneとGoogleドキュメントを使った音声入力のまとめです。
私は弁護士をしており、仕事柄、数多くの文書を作成します。
例えば、裁判所に提出する準備書面や、相手方に送付する回答書、依頼者の方にお送りする報告書(メールも含む)などです。
人並みのタイピングスピードはあるつもりですが、最近、何かと音声入力を推す声をネット上で聞きます。
ミーハーな私は、いろいろと調べて、自分で試してみました。
今回の記事は、私がネットで見た音声入力に関する記事や、実際に私が音声入力を試した結果をまとめたものです。
そもそも、音声入力のメリットは何でしょう?
音声入力に独自のメリットがなければ、わざわざ慣れ親しんだタイピングを変えようとは思わないですよね。
そこで、音声入力のメリットをいろいろと考えてみました。
1 タイピングより時間が短縮され、自由な時間が増える。
音声入力の一番のメリットはこれだと思います。
例えば、私のように仕事で文書を作成することが多い方は、音声入力により文書作成時間が短縮されれば、それだけ他の生産的なことに時間を充てることができます。
また、ブログを毎日のように書く方は、seo対策上、質はもちろん量も大事です。
音声入力のほうがタイピングより早いとすれば、文量が多ければ多いほど、音声入力のメリットは増すでしょう。
2 姿勢が自由なので、肩が凝らない。
地味ながら、これは大事だと思います。
パソコンに向き合って長時間タイピングすると、どうやったって筋肉が硬直し、肩が凝ります。
タイピングが長時間になれば、眼精疲労の原因にもなるでしょう。
これに対して、音声入力であれば、どんな姿勢だろうと、極端な話、寝転がっても文書を作ることができます。
手元にキーボードが無いからこそできることです。
音声入力の時点では目をつぶっていることだってできます。
文章を書いて生活する人の多くは体が資本ですから、健康面でのメリットは無視できません。
3 文章を声に出すので、自然とアウトプット力や論理的な話し方が身につく。
これは音声入力をすることによる副産物ですが、音声入力だと、話した内容がすべて文章化されます。
ですから、「えー」や「そのー」など、話し言葉でありがちな無駄なつなぎ言葉は、極力排除する必要があります。
また、書面とは、どんな内容であれ、論理的でなければ読み手には伝わりません。
音声入力の場合、文章の論理的構造を考えて声に出す必要があるため、自然とアウトプット力や論理的な話し方が身につくのではないかと思います。
4 思いついたことをすぐに記録できる。
弁護士の作成する書面の場合は、あまり思いつきということはないのですが、例えばブログを作成するときなど、「こういうネタを書きたかった、こういう言い回しをしたかった」と思ったとき、音声入力の場合、すぐに発声することで記録化されます。
タイピングだと、別の文章を打っている間に、ネタや表現を忘れるということもあります。
逆に、音声入力のデメリットは何でしょう?
デメリットが許容できるものであれば、音声入力を使わない手はありません。
そこでデメリットを具体的に考えてみます。
1 周りに人がいる環境だと恥ずかしい、または迷惑。
この点が音声入力の一番のデメリットと言えます。
恥ずかしさはまだしも、他の同僚の業務を邪魔することは避けなければいけません。
幸いにも、私は一人部屋なので、心置きなくブツブツ呟くことができます。
2 変換ミスにより、結局タイピングによる修正が必要になる。
後述するように、iPhoneの音声入力は非常に優秀ですが、それでもやはり固有名詞などの変換ミスがあります。
その場合、タイピングで修正する作業が必要になります。
もっとも、慣れてしまえば入力ミスや変換ミスは減りますし、単語入力や置換を駆使すれば、修正作業はほんのわずかになります。
音声入力のメリット、デメリットがわかったところで、
いよいよ 私が音声入力をする方法を具体的に説明します。
1 まず、Googleドキュメントをダウンロードします。
2 iPhoneに話しかけます。
以上です。
…というのは冗談ですが、実際に必要なものはこれくらいです。
具体的手順は以下のとおりです。
1 GoogleドキュメントをiPhoneとパソコンの両方にダウンロードしておきます。
Googleドキュメントとは、Googleが無償で提供している文書作成アプリです。
クラウド上に文書の内容が保存されるので、端末が別でもネット環境さえあれば常に同期されます。
2 iPhoneとパソコンの両方でGoogleドキュメントを開きます。
ネット環境にあれば、わずか1,2秒のタイムラグだけで、どちらかのGoogleドキュメントに入力した文章が他方にも同期(反映)される仕組みになっています。
3 iPhone側のGoogleドキュメントにてSiriによる音声入力を行います。
iPhoneのマイクでもよいですし、Apple謹製のワイヤレスイヤホンであるAirPodsを使ってもよいでしょう。
これにより、タイムラグなしで、パソコンのGoogleドキュメントにも同じ文章が出来上がるという寸法です。
4 その後、修正が必要な箇所があれば、適宜修正して完成です。
よく使う単語や専門用語はあらかじめ単語登録をしておけば、修正の手間が省けるでしょう。
また、同じような変換ミスは「すべて置換」することで一挙に修正します。
なお、Googleドキュメントは、ワード形式で保存することもできますので、ファイルの受け渡しが必要な場合も基本的には問題ないと思います。
ちなみに、iPhoneではなくアンドロイドのスマホの場合でも、Google音声入力を使って同様のことができます。
ただ、Google音声入力だと、句読点や改行に対応していないとのことですので、これらに対応しているiPhoneのSiriに一日の長があるでしょう。
わざわざiPhoneを通して文書を作成する理由は、Siriの変換機能の高さを活用するためです。
なお、アンドロイドの場合は、あえてスマホを通さなくても、パソコンにマイクをつけてそのまま音声入力をしても良いと思います。
ところで、先ほど、AirPodsを利用する方法も書きました。
AirPodsはAppleが出しているワイヤレスイヤホンで、やや値段は張りますが、他のサードパーティのワイヤレスイヤホンに比べると、利便性がまるで違います。
iPhoneに口元を寄せなくても、AirPodsをつけていればより小さい声でも音声入力が可能です。
また、AirPodsはSiriにも対応していますので、疲れたら音楽アプリを声で呼び出して、そのまま音楽を聴くこともできます。他の人にバレることなく。
AirPodsについてはまた別の記事でまとめる予定です。
まとめ
iPhoneを持っていて、周りに気を使う必要がない環境であれば、音声入力はぜひオススメです。
私がネットで調べて、実際に音声入力をしたまとめです。
他にもいろいろな方法があるようですが、上記に記した方法が一番カンタンで、とりあえず音声入力を試したいという方に最適です。
この文章も、音声入力を使って作成したことを最後にお伝えしておきます。