鹿児島あおぞら🍀弁護士ブログ

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遡上バイクツーリング 清滝川

今回は遡上バイクツーリング。鮭ではありません。

廃線跡バイクツーリングよりもさらにマニアックなツーリングを企画しました。

 

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遡上、簡単に言うと、川をさかのぼる旅です。
とはいえ、ただ単に見えている川をさかのぼってもつまらないですよね。


暗渠(あんきょ。川に蓋をして、川が地下に潜っている状態)にされた川をさかのぼるというところがキモです。


周囲の地形や地図などを頼りに、本来の川がどこをどう流れていたかを調査する。

現在から過去を推測する点では、廃線跡ツーリングと共通するものがあります。


遡上ツーリングの魅力がよくわかったところで、今回は鹿児島市内を流れる清滝川を遡上ツーリングすることにします!

まずは、愛車のW650で、スタート地点である鹿児島新港近くの清滝川河口へ。


倉庫群の間を抜けて清滝川をさかのぼると、川べりに昭和レトロの雰囲気を色濃く残す城南町31番地が現れます。


住民のおばあさん同士が道路に椅子を出して世間話をしていました。のどかです。


清滝川は、国道225号(錦江通り)の下をくぐります。

まだ暗渠にはなっていません。


すぐ先に塩屋水神社がひっそりと建っています。

 

塩屋水神社を過ぎると「思案橋」という橋があります。


かつてこの橋は、このあたりにあった沖ノ村遊郭への入口でした。

遊郭に行くか行くまいか思案するから、「思案橋」と呼ぶのだそうです。

ちなみに、長崎にも、同様のネーミング、同様のいわれの橋があります。


遊郭の名残は甲突町8番地あたりに残っています。

思案橋を超えてさらに進むと、清滝川は地下に潜り(川に蓋がされ)、暗渠化されています。


さてここからが、遡上ツーリングの醍醐味です!

周囲の遺構や地形などから地下のどこを暗渠化された川が走っているか探ります!

テンションが上がりますね!


暗渠化された清滝川を追うと、すぐに噴水のあるモニュメントを発見。


そこには「ぐわんぐわら橋」とあります。平成8年まで存在した橋の名残です。

その名の由来は、このあたりに唐の帰化人である沈一貫という医師が住んでいたことから、沈一貫の「貫」と唐国の「唐」をとって貫唐橋(カンガラバシ)と呼んでいたようですが、いつの間にか、丸瓦羅橋(ガンガラバシ)になったそうです。

 

ちなみに、天文館の繁華街に「二官橋通り」がありますが、この二官橋というのも、沈一貫にちなんで名付けられたものです。暗渠化前の清滝川にかけられていました。一官橋、三官橋もあります。

その先は道路になっていますが、暗渠となった清滝川が地下を流れています。


がんがら橋のある交差点を渡って、一つ目のT字路を右に曲がると、済生会病院の脇を通る緩やかな左カーブの小道があります。
これが川筋です。

数十年前までここに川が流れていたことを想像すると、違った町並みに見えてきます。


その後、暗渠の清滝川はパース通りを横断して天文館公園の方向へ向かいます。

 

パース通りを横断した清滝川は、天文館公園へと一直線に向かいます。
現在は遊歩道となっています。周囲を高いビルで囲まれており、昼でも暗いです。

この遊歩道下を川が流れているわけです。


樋之口本通りに突き当たり、川は天文館公園付近で左に曲がります。

このあたりは、正確にどのような川筋なのかは不明です。
左に曲がった先には、最近整備された「清滝のこみち」と呼ばれる遊歩道があります。



暗渠化されていた清滝川が再び顔を出しています。

残念ながらお世辞にも綺麗な水質とはいえません。

二官橋通りを横断してさらに清滝のこみちが続きます。


県道20号の電車通りを横断すると、清滝川本来の姿が現れます。

(なお、平成31年1月現在は、この部分も暗渠化されています。)




と思ったら再び暗渠化。


この後,清滝川が姿を現すことはないのですが、おそらく暗渠となった上記地点ですぐ右(北)にカーブして城山方面に北上していると思われます。
というのも、その進路の先に、「清滝公園」という名称の公園があるからです。


このあたりは西千石町という地名で、清滝という住居表示はなく、清滝公園は清滝川にちなんで名付けられたと考えられます。


また、写真にあるように道路の真ん中が盛り上がり、グレーチング(鉄柵)があるのはもともとあった川に蓋をした証でしょう。


さらに言えば、ネットで検索したところ、当時の清滝川に詳しいご老人がその旨述べておられるからです。

 

古地図を見ると、清滝川の起点としては、この近くの「 霧島温泉」という銭湯前に以前存在した義岡屋敷あたりとされています。

 

ただ、その延長線上を城山、中ノ平方面へと進むと、暗渠と思われる痕跡がいくつかあります。

国道10号線を渡って平田公園へと向かいます。

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暗渠を匂わせるグレーチングなどがあります。

 最後の写真の石碑にもあるように、この道は新納殿小路と呼ばれる道です。

島津家家臣の新納氏の屋敷がこのあたりにありました。

このあたりの湧水が清滝川の源泉になっていると思われます。



他の暗渠化された川についてはまた暇な時に調査してみたいと思います。

川は町中を流れており、細い路地などに入ることも考えると、バイクより自転車のほうがよい気がしてきました。

それでは。