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廃線跡自転車ツーリング 志布志線

廃線跡を折りたたみロードバイクでトレースしていきます。

志布志線は、かつて西都城駅から志布志駅までの40km弱を結んでいた国鉄路線です。
1987年に廃止されています。

 

西都城~末吉

 

志布志線の始発駅だった西都城駅は、日豊本線の停車駅としては現役です。

西都城駅を鹿児島方面に出発直後、車窓から志布志線へ分かれる高架跡をみることができます。

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これは高架下から撮影したものです。

右側手前に伸びるのが志布志線跡、左手前に伸びるのが今も現役の日豊本線下り(鹿児島方面)です。

 

その延長上に、サイクリングロードの起点があります。

起点は鉄道記念公園になっています。

公園駐車場に車を停めて、ロードバイクを組み立ててサイクリングロードへ。

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サイクリングロードのいたるところに鉄道遺構が見られます。

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今町駅跡。

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蒸気機関車のC12が保管されています。ホーム跡や踏切もそのまま残っています。

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末吉駅跡。鉄道記念館となっています。 

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その後も、走りやすいサイクリングロードが続きます。

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途中で人懐こい猫に会いました。

しばし戯れる。

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岩北~岩川~大隅松山

サイクリングロード上にホーム跡などが残っています。



例によって車輪のモニュメント。
もうちょっと,駅ごとに個性を出してもいいのでは。



国道269号にへばりついてサイクリングロードとなった廃線跡はそのまま南下して,岩川駅跡に到着。
駅跡には合同庁舎が建っていて、鉄道信号くらいしか当時の面影がありません。

鉄道記念館が曽於市商工会大隅支所の裏口にあるようです。



岩川駅跡からやや北にある大隅郷土館の駐車場に、貨車を発見。

他のサイトの写真ではもう少し汚かったので,再塗装されたのかもしれません。



岩川駅跡を出て,道路となった廃線跡を東進。



道路が左に急カーブする地点にて,廃線跡はそのまま直進し砂利道となっておりその奥がトンネルとなっています。

廃線跡の砂利道を進みます。

 

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見づらいですが、正面にトンネルが見えます。


その後、廃線跡がどのような道筋をたどっているか不明ですが、散々迷ってなんとか大隅松山駅跡を見つけました。
志布志市消防団新橋分団のすぐ北側にあり、ホームと線路がかろうじて残っています。









大隅松山駅跡を出て,廃線跡はそのまま道路となって南下します。

途中の市柴公民館手前で、廃線跡は築堤となって左側に逸れていきます。

 

 

伊崎田~安楽~中安楽~志布志

 

大隅松山駅跡を出発後、しばらくトレースできていた廃線跡を見失いました。


次の伊崎田駅跡ヘは県道63号と県道109号のT字交差点の近くから脇道に入るとのネット情報があったのですが、脇道だらけでわかりません!


そこで,グーグルで伊崎田駅跡の住所「有明町伊崎田5507-3」を調べあげ、これと近い住所をグーグルマップ検索してやっと見つけました。


深い林と集落の中にポツンと佇んでいた伊崎田駅跡は、有明鉄道記念館となっていました。


ただ、これまでの鉄道記念館と異なり、本当に昨日まで営業していたような雰囲気を残しています。





上の写真の奥に向かう道が線路跡です。





荷物を鉄道便で釧路まで送ると8日かかっていたようです。





駅が廃止されて鉄道記念館になった場合、備品は整理されてきれいにショーケースなどに並べられていることが多いです。
しかし、そうすると,営業当時の臨場感というかリアルさがなくなってしまう気がします。
その点、伊崎田駅跡は、張り紙なども当時のままに残っており、まるで時間が止まったかのようでした。







伊崎田駅跡から志布志方面にしばらく進むとトンネルがありましたが,平成16年ころに通行禁止になったようです。


仮に通行可と言われても、こんな山奥で藪に覆われた砂利道に佇む廃トンネルに1人で入る勇気はありません…。


伊崎田駅から広域農道に戻り、しばらく西に進み、その後南下する脇道に入ります。この脇道が道路となった廃線跡です。


先ほどのトンネル出口が見えるそうですが、見つけきれませんでした。


そのまま快適に進むと川を渡る際に道路と廃線跡がずれる地点があります。

画面奥から廃線跡道路が来て、右にぐっとカーブしますが、廃線跡はそのまま高架で川を渡っています。
写真にも、見えづらいですが、赤く錆びた鉄橋の跡が見えます。

 

その後も廃線跡道路は南下し、安楽駅跡に到着。
今は会社の敷地になっているようです。




志布志方向から、わずかに残ったホームを撮影。


次の中安楽駅跡は,安楽保育園付近です。

同園の脇に駅跡を示すモニュメントがあり,保育園の柵もSLの絵が描かれていました。



その後、道路をオーバークロスした鉄道橋を渡ります。
それほど交通量が多いとも思えない田舎に立体交差がある場合,かつての鉄道高架橋である可能性が高いです。
この橋の欄干にも車輪のモチーフが描かれています。






廃線跡はそのまま国道220号も超えて、志布志高校南西角あたりで緩やかに左カーブをとり、志布志駅に到着。

短い路線だったが、非常に見所が多かったです!