あおぞら🍀ブログ

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札幌→小樽→砂川へ

自転車をあらかじめ送っていたはずのクロネコヤマト営業所に行ったら、ここではないといわれた。
ちゃんとホームページを見て住所を書いたのだが…。コード入力を間違われたのかも。
重い荷物を持って数キロはなれた別の営業所まで歩く。自転車のウォーミングアップだと思うことにする。
こちらの営業所にはちゃんと届いていた。クロネコヤマトのサイクリングヤマト便、素晴らしいサービスをありがとう。

キャリアをつけ寝袋やテントを紐で縛る。なんだか安定しない。結び方もしっくりこない。が、そのうちなんとかなるだろう。
マルイのショッピング袋の中にテントと寝袋を入れてゴムひもでキャリアに縛り付ける作戦。恐ろしく貧乏くさい。
小樽に向かって走り出した。


早く北上したい気持ちをぐっと抑えて、ひとまず札幌の西に位置する小樽へと向かう。距離にして40キロメートルくらい。ただ、けっこう長い坂があるし、勾配のきつい場所もところどころある。海岸線を通るので、アップダウンがあるのだろう。
自転車初日で足がなまってたのでこれがけっこう堪えた。
それに国道だからか知らないが、トラックがめちゃくちゃ多い。しかも飛ばす飛ばす。北海道の国道は路肩が広いので、そこまで怖くはないが、砂利やでこぼこが多いので気は抜けない。

出発が遅かったので、小樽に着いたのは夕方だった。雨上がりの夕方。運河や小樽の町並みを見て回った。やっぱり自転車で回ると機動性が違う。




倉庫群。


オルゴール館。



小樽公園の東,花園グリーンロード沿いにある大正湯に入って寿司を食った(回るほうね)。
時間帯が早すぎて、人少なかった。お金ないからそんなに高いもの食えなかったし。
しかし、「小樽で寿司を食った」という事実を残すことが大事なのである。

さあ寝床探し。
はじめは花園グリーンロードの公園でテントを張ったのだが、人が頻繁に通り、パトカーの巡回が多い。
結構人通りが多かったので結局その場を撤収。
札幌側に戻って国道沿いの無人バス停待合所(屋根つき扉なし)で寝袋で寝た。


こんな経験はなかなかないだろう。とても印象に残っている。人間、慣れると結構なんでもできる。クマがちょっと怖かったけど、ぐっすり眠れた。

キャンプ初日から稀な経験をした。しかしキャンプの場所選びはこの後も困難を極めることになる…。

 

旭川に行く前に富良野や美瑛を見て行きたかったので、多少山越えにはなるがタイトルのルートで行ってみることにした。


国道337号線をひたすら進む。
巡航速度が速い。それもそのはず、ここら辺は石狩平野。行けども行けども坂はなし。おまけにやや追い風気味。加えて隣をかすめる大型ダンプのスリップストリーム効果でさらにスピードアップ。
337から275に移り、直線道路をがしがし漕ぐ。

自転車を漕ぐときは結構無心になる。そうすると、何気ない自然風景や風の感触,においなどに敏感になり、
ささいなことで感動できる。下り坂や追い風だとうれしくなる。途中で飲むただの水がとてもおいしく感じる。
究極的には、「上り坂ではない」というだけで幸せになれる。


月形付近。まだまだ体力的には余裕。


途中で275号線に入ると、北海道らしいのどかな田園地帯が広がる。
正式名称を知らないが牧草ロールとでもいうのか、草を丸めたような塊がごろごろしている。


ここらも大体は平地で問題なし。
ただ、全然物を食ってない。奈井江の道の駅に到着するころには軽く手足がしびれていた。いわゆるハンガーノックの前兆だ。
そういえばけつも痛い。なぜか小樽に行くときにレーパン(レーシングパンツ。クッション内蔵で衝撃吸収機能がある)を履いてなかったので、そのツケが今頃になって出てきた。

奈井江の手前で石狩川を渡る。このあたりではプチハンガーノック(栄養不足で血糖値が低下した状態)。エネルギー不足でふらふらする。
国道12号線に抜けるまでのこの道がとても長く感じた。
この後も、石狩川には何度も出会うことになる。



自転車のリアキャリアの水色の袋はマルイのショッピングバックだ。いい加減ぼろぼろになってきたので、輪行袋に直接テント、寝袋を入れて縛ることにする。
さすが輪行袋、自転車を入れるだけあって、とても丈夫だ。


今日はめちゃくちゃ暑いらしい。現地の人いわく。
ハンガーノック寸前のところ、道の駅に救われる。
メロン&ミルクのソフトクリームがこんなにおいしいとは。写真を撮る前に少し食べてしまった。
普段生活していて特に幸せとまでは感じない些細なことも、自転車に乗ることで、この上ない幸福に感じる。


奈井江でメロンソフトとかけそばを食って復活。

さあ、今日泊まる上砂川岳奥沢キャンプ場に向かおう。
道道114号線から登っていったのだが、100キロ走って最後のヒルクライム10キロはきつい!


しかも途中で、熊が出ています!!注意!!なんて看板を発見してしまった。人も車も全然いないし心細かった。

この山を越えないと泊まるところがないし、旭川までの道のりがだいぶ遠くなる。

途中でキタキツネにあった。初めて間近で見たのだが、目がとてもかっこいい。
残念ながら疲労と動揺で写真がブレまくっている。



何とかキャンプ場に到着し、すぐ近くの温泉に入って、テント設営。近くに温泉があったことがこのキャンプ場に決めた理由だ。
日本庭園の横にテントサイトがある。なんでも地域振興金かなにかで作ったらしい。客は来るのだろうか。今日の客は自分ひとり。平日だからしょうがない。




管理人さんに聞いたところ、ここ5年は熊は出てないというが、さっきの看板を見た自分としては、なかなか寝付けなかった。おまけにこの日の宿泊者は自分ひとり。
テントから出て星を見上げるといった気持にすらなれなかった。
MP3プレイヤーの音量を上げて、そのまま無理やり寝た。

炊事場やトイレは近いし、隣に温泉もあるので総合的にはいいところ。ただたどり着くまでが一苦労。着いたときは、楽園に見えた。
このキャンプ場近くから林道が伸びているが、ダートで、本当にクマが出そうなので、今回は林道に乗り入れることはしなかった。
今日の走行距離110キロ。ちなみ